組合員の皆様、あけましておめでとうございます。
　皆様には、健やかに清々しい新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
　また、日頃から、当組合に対し格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。

　さて本県では、昨年３月に、長年の悲願であった北陸新幹線福井・敦賀間が開業し、関東圏をはじめ全国からの来訪者の増加により、「ふくい新時代の幕開け」を実感したところです。

　経済情勢をみますと、欧米における高い金利水準の継続や中国における不動産市場の停滞の継続に伴う影響など、海外景気の下振れによる我が国の景気を下押しするリスクが懸念されます。

　一方、金融機関を取り巻く状況については、日銀の金融緩和政策の見直しにより、「金利のある世界」に変わりつつある中、当組合にとっては引き続き厳しい経営環境にありました。
　このような中ではありますが、当組合の中間決算における収益につきましては、黒字を計上することができました。

　金融機関にとっての厳しい状況は本年も続くものと見込まれますが、当組合といたしましては、政府および日本銀行の金融政策を注視しながら、懸賞金付定期預金や特別金利定期預金、事業利用分量配当の実施、住宅ローンの保障保険の充実など、よりよいサービスの提供に努めるとともに、積極的な渉外活動による組合員の拡充や預貸金の拡大、安全性・確実性を重視した資金運用、リスク管理の徹底など健全経営の確保を図り、組合員の皆様の資産形成支援や円滑な資金提供に努めてまいります。

　北陸新幹線小浜・京都ルートによる一日も早い認可・着工と全線開業、中部縦貫自動車道県内全線開通、人口減少対策、観光誘客促進、まちづくりや経済・産業振興、少子化対策・子育て支援や将来を見据えた教育の充実、防災対策や県民の安全安心・治安確保など、県では様々な施策を推進しているところですが、県勢発展のために日々頑張っておられる組合員の皆様のご多幸とご活躍をお祈りいたします。

　当組合といたしましても、「信頼される福泉」「必要とされる福泉」の経営理念のもと、役職員一丸となって組合員の皆様のご期待に応えてまいる所存でありますので、本年も引き続きご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

　　令和7年1月

福泉信用組合　　　　　　
理事長　國久　敏弘